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執筆者の写真寺島浩幸 特定行政書士

相続財産の調べ方:効率的なステップと注意点

更新日:6 日前

〇 相続財産の調査の重要性

相続手続きを進める上で、遺産となる財産を正確に把握することは欠かせません。財産が正確に把握できていないと、相続税の申告や遺産分割協議でトラブルが発生する可能性があります。ここでは、相続財産を調査する具体的な方法と注意点を紹介します。


〇 相続財産の種類を確認する

まず、相続財産には「プラスの財産」と「マイナスの財産」があることを認識しましょう。


・プラスの財産: 不動産、預貯金、株式、生命保険、車両、貴金属、家具など。

・マイナスの財産: 借金、ローン、未払いの税金など。

※ プラスの財産とマイナスの財産の両方を確認することが重要です。


〇 財産調査の具体的な方法

相続財産を調査するために、次の方法を順番に実行します。


 ①遺品の整理

 被相続人の自宅や保管場所を整理して、預金通帳、不動産登記簿、証券会社からの書類、保険証書などの重要書類を確認します。


 ②金融機関への問い合わせ

 銀行や証券会社に、被相続人の名義で残っている口座の存在を問い合わせます。これには、戸籍謄本や相続人であることを証明する書類が必要です。


 ③不動産の調査

 法務局で登記簿謄本を取得し、被相続人の不動産の権利関係を確認します。また、固定資産税の納税通知書も役立ちます。


 ④保険会社への連絡

 生命保険や損害保険の加入状況を調べ、保険金や解約返戻金があるか確認します。


 ⑤債務の確認

 クレジットカード会社やローン会社などに連絡し、未払いの債務がないかを調査します。


〇 遺産調査での注意点と専門家の活用

財産調査を行う際には、次のような点に注意しましょう。


 ①期限内の申告・手続き

 相続税の申告期限や、相続放棄・限定承認の申請期限などを守ることが重要です。知らない財産が後から発覚することもあるため、慎重に調査を進めましょう。


 ②専門家に依頼するタイミング

 財産調査が難航する場合、税理士や行政書士、弁護士に相談することをお勧めします。専門家のサポートを受けることで、スムーズに財産を調査し、適切な相続手続きを進めることができます。


〇 相続財産の調査を正確に行うために

相続財産の調査は、時間と労力を要する作業ですが、相続手続きを円滑に進めるためには不可欠です。期限を意識しつつ、専門家の助言も活用しながら、適切に相続財産を把握しましょう。




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